ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)「『わすれる病気』について考える」【書店員レビュー】
[レビュアー] ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)(書店員)
学校から帰ると、まず、「ばあば」の部屋に行くつばさ君。学校であった出来事を話すと「ばあば」は「うんうん」とうなずいて聞いてくれる。つばさ君は「ばあば」の事が大好き。でも、そんな大好きな「ばあば」が「わすれる病気」になってしまう…。ヒトが老いていくことについて、あるいは認知症、介護、といった問題について、子どもの視点から描いた絵本。2017年・読書感想文コンクール小学校低学年の部、課題図書に指定されている一冊。小学生だけでなく、現代を生きる全ての世代にとっての「課題図書」といえるかもしれません。個人的余談ですが、おばあちゃん子の自分にとってはいろんな意味で、重い一冊でした。