ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)「『わすれる病気』について考える」【書店員レビュー】

レビュー

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ばあばは、だいじょうぶ

『ばあばは、だいじょうぶ』

著者
楠章子 [著]/いしいつとむ [イラスト]
出版社
童心社
ISBN
9784494005970
発売日
2016/12/15
価格
1,430円(税込)

ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)「『わすれる病気』について考える」【書店員レビュー】

[レビュアー] ブックセンターササエ(佐々栄文盛堂)(書店員)

学校から帰ると、まず、「ばあば」の部屋に行くつばさ君。学校であった出来事を話すと「ばあば」は「うんうん」とうなずいて聞いてくれる。つばさ君は「ばあば」の事が大好き。でも、そんな大好きな「ばあば」が「わすれる病気」になってしまう…。ヒトが老いていくことについて、あるいは認知症、介護、といった問題について、子どもの視点から描いた絵本。2017年・読書感想文コンクール小学校低学年の部、課題図書に指定されている一冊。小学生だけでなく、現代を生きる全ての世代にとっての「課題図書」といえるかもしれません。個人的余談ですが、おばあちゃん子の自分にとってはいろんな意味で、重い一冊でした。

トーハン e-hon
2017年5月7日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

トーハン

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