【話題の本】『けものフレンズ BD付オフィシャルガイドブック』

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【話題の本】『けものフレンズ BD付オフィシャルガイドブック』

[レビュアー] 本間英士

 ■人気アニメのガイド本、異例20万部超

 3月に放送終了した人気アニメ「けものフレンズ」(テレビ東京など)の公式ガイドブック。KADOKAWAによると、現在発売されている3巻の部数は合わせて20万部超。アニメのガイドブックとしては、異例の数字といえる。

 本書では、「けものフレンズ」の舞台である巨大動物園「ジャパリパーク」や、動物が擬人化したキャラクター「フレンズ」の解説記事を収録。アニメに登場しなかったキャラを含む約200人のフレンズを、全6巻で紹介する。

 このほか、たつき監督や声優陣へのインタビューも収録。制作陣が作品に込めた思いや、制作当時の裏話などが楽しめる。3000円を超える価格は、1巻あたり2話分のアニメ本編を収録したブルーレイディスクが付いているためだ。

 もともとが深夜枠の放送で、地上波では放送されなかった地域もある「けものフレンズ」。かわいらしい動物の生態を楽しみながら学べることに加え、登場するフレンズたちがお互いの長所を認め合うなど、ダイバーシティ(多様性)の大切さが描かれている作品だ。

 子供はもちろん、過度の競争や社会のしがらみに疲れた大人にもおすすめしたい。(けものフレンズプロジェクトA監修/KADOKAWA・3500円+税)

 本間英士

産経新聞
2017年6月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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