『文豪と暮らし ~彼らが愛した物・食・場所~』開発社編

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

文豪と暮らし~彼らが愛した物・食・場所~

『文豪と暮らし~彼らが愛した物・食・場所~』

著者
開発社 [編]
出版社
創藝社
ISBN
9784881442326
発売日
2017/06/19
価格
1,760円(税込)

『文豪と暮らし ~彼らが愛した物・食・場所~』開発社編

[レビュアー] 産経新聞社

 直木三十五は、東京-大阪間の飛行機搭乗回数3位という記録が自慢だった、愛猫家で知られた大佛次郎の宝物は300体を超える猫の置物。夏目漱石が「不愉快」と述懐した英国生活でもビスケットはお気に入りに、ウイスキーが“真の相棒”だった横溝正史は、自著原作の映画「犬神家の一族」に出演の際もあおっていた。

 さらに徳冨蘆花『不如帰』の舞台で執筆の場、蘆花永眠の場でもあった群馬・伊香保、林芙美子が毎年訪れた長野・戸隠…。近代の文豪47人のこだわりの物・食・場所などに迫ったビジュアル本。大作家の素顔やドラマが垣間見える。(創芸社・1600円+税)

産経新聞
2017年7月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク