【聞きたい。】高嶋秀武さん 『高嶋ひでたけの読むラジオ』

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高嶋ひでたけの読むラジオ

『高嶋ひでたけの読むラジオ』

著者
高嶋 秀武 [著]
出版社
小学館
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784093434447
発売日
2017/05/29
価格
1,080円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

【聞きたい。】高嶋秀武さん 『高嶋ひでたけの読むラジオ』

[レビュアー] 産経新聞社


高嶋秀武さん

 ■ラジオ人生、自然体で半世紀

 東京オリンピック翌年にニッポン放送入社。以来、数々の番組でパーソナリティー(進行役)を務め、今もマイクに向かう。半世紀以上のラジオ人生を振り返り、エピソードをつづった月刊誌連載をまとめた。

 「町内の噂話に首を突っ込むみたいなのが好きで、おもしろいことを聞けば人に伝えたくなる。軽薄、よくいえば気取らず自然体の放送で楽しんでいただく。この本も同じように楽しんでもらえればうれしい」

 たとえば失敗談。プロ野球ナイター中継と深夜放送『オールナイトニッポン』の掛け持ち時代、ナイター中継中に居眠り…。宿直時の臨時ニュースも手書き原稿の字が読めず、途中で「続いて天気予報です」。

 武勇伝も登場する。生放送の情報番組内で渦中の現場に「いきなり電話」する企画では、抗争で一触即発の暴力団本部に「きょうの抗争は?」と直撃し、「どこのもんじゃ!」-。

 「失敗も多かったけど、今度は何をやろうかといつも考え、思いついたらすぐやっていた。時代も上司もおおらかでした」

 リスナーにも支持され、30代のころは長髪にジーパン姿、ひげをはやし、若者の兄貴分「ヒゲ武」のラジオネームも。19年続いた『お早よう! 中年探偵団』は当時の橋本龍太郎首相も毎朝、洗面所で髪をセットしながら聴いていたという。

 「放送って、その場でどんどん過去になっていく、その臨場感。まさに今、マイクの前で感じたことを表現できるのがいい」

 他の地域の番組も聴けるインターネットラジオ・radiko(ラジコ)の普及などで、「ラジオのお客さんが戻ってきてる。東京からふるさとへ帰った人とか、昔のリスナーがまた聴いて、私がまだ元気でやっているのが励みになるみたい」。

 ご自身も「ラジオでしゃべるのが生きがい」と意気軒高。75歳の今もニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』(月~金曜午前6~8時)で奮闘する。そう、あすも午前3時起きです。(小学館・1000円+税)

 三保谷浩輝

  ◇

【プロフィル】高嶋秀武

 たかしま・ひでたけ 昭和17年、神奈川県生まれ。『大入りダイヤルまだ宵の口』など人気番組を担当。平成2年からフリー。

産経新聞
2017年7月2日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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