『時短・節約・おいしいがぜーんぶ叶う ぽんたの献立ノート』
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<東北の本棚>楽しみながら食材管理
[レビュアー] 河北新報
主婦で2人の子どもを持つ著者が、食費を節約するための献立ノートを提案する。ポイントは楽しみながら食材を管理すること。このノート術で著者は食費を従来の半分に減らし念願のマイホームを手に入れた。
書き方の基本は(1)週の初めに残っている食材を書き出す(2)1週間の献立を考えて材料をまとめ買いし、金額を記入する(3)食べた料理を記す-とシンプルだ。カレンダー付きのノートに書き込むと内容を整理しやすい。
とはいえ、毎日記入するのはおっくう。そこで著者は紙面のデコレーションを提案する。マスキングテープやペンで彩り、作った料理の写真を貼ればやる気もアップ。イラストレーターでもある著者のノートは愛らしいキャラクターが描かれ、思わず引き込まれる。料理の感想や家族の様子も書き込み、作業を楽しむ様子が伝わってくる。
節約のアイデアも紹介する。カレーをパエリアに、筑前煮を肉団子に変身させる料理のリメーク術は取り入れやすい。買い物のこつには特売日を気にしすぎない、肉や魚の購入金額を大まかに決めるともある。まずはここから始めるのも節約の一歩かもしれない。
著者は1988年山形県飯豊町生まれ、仙台市在住。
KADOKAWA(0570)002301=1296円。