【安全衛生・お薦めの一冊】『建設現場の労務管理シリーズ(4) 業務上疾病予防対策と健康確保対策・救命処置』

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

【安全衛生・お薦めの一冊】『建設現場の労務管理シリーズ(4) 業務上疾病予防対策と健康確保対策・救命処置』

[レビュアー] 労働新聞社


『建設現場の労務管理シリーズ(4)
業務上疾病予防対策と健康確保対策・
救命処置』建設労務安全研究会編

 化学物質RAの手順解説

 本書は、建設現場で働く人が労務管理全般に関する知識を学ぶための教育用テキスト。シリーズの4では業務上疾病ごとに講ずべき措置などをまとめ、化学物質リスクアセスメントの手順などを解説している。

 粉じん障害、酸素欠乏症、騒音障害、振動障害、熱中症など9つの業務上疾病について、法令順守上のポイント、危険有害性の程度などを明確にし、具体的な対策をアドバイス。ストレスチェック制度にも触れており、建災防方式の健康KYと無記名ストレスチェックを組み合わせたメンタルへルス対策を指南している。

 さらに、救命処置に関しても基本知識を習得できるよう記述している。救急車の到着時間が平均8.6分かかる一方で、心臓停止後約3分、呼吸停止後約10分で50%が死亡するデータを示し、AEDの使い方を図解などで分かりやすく説明している。

安全スタッフ
平成29年8月1日第2287号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

労働新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク