昔、小学校などで読んだ、あるいは六法全書や各種「六法」に載っている憲法9条は偽物だ-。そんな刺激的な指摘で始まる本書では、元自衛官でもある著者が「護憲派も改憲派も目からウロコ」の9条アプローチを展開する。
日本国憲法の成り立ち、議論の歴史を踏まえつつ、「教育というより、宗教の匂い」とも糾弾する小中高校教科書での条文書き換えや、表現の“改正”、自衛隊差別など偏向の実態を紹介。そして、憲法9条と自衛隊の関係を「スッキリ解決する」方法も。
あとがきで著者と憲法の因縁が明かされ、思い入れに納得。(新潮新書・780円+税)
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2017年8月20日 掲載
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