『高峰秀子と十二人の男たち』
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『高峰秀子と十二人の男たち』高峰秀子著
[レビュアー] 産経新聞社
女優、エッセイストとしても活躍した著者が、25~80歳に谷崎潤一郎ら作家や学者、俳優、夫で映画監督の松山善三まで12人と行った対談集。本音で語り合い、「味のある話」が続々登場する。
ともに20代だった三島由紀夫とは切れ味鋭く恋愛、芸術論を戦わせ、漫画家、近藤日出造とは、「人気は人が勝手に作ってくれる」「そんな、ほんとのこというと評判落すよ」のやりとりも。
80歳のときの作家、長部日出雄氏との対談では、数々の出演作品と関わった人々を振り返る。若き日の天真爛漫(らんまん)ぶり、晩年に増す聡明(そうめい)な人柄に改めて魅入られる。(河出書房新社・1800円+税)