『しっくりこない日本語』
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『しっくりこない日本語』北原保雄著
[レビュアー] 産経新聞社
「変な言葉、言葉遣いが気になって仕方がありません」という日本語学の泰斗が、数々の新語、流行語、誤って使われる慣用句、ことわざなどをチェックする。
スマホ文化の影響か、急速に増えている略語では「基本的に…」が、例えば「基本、飽きっぽい」に、「ごきげんよう、お久しぶり」は「ごきぶり」になる。先生への「教えてくれてありがとう」など敬語の不整合に違和感も。
「冒頭」ではない「さわり」、「住むなら都会」の意味で使われる「住めば都」など誤用例、今年話題の「忖度(そんたく)」など流行語の解説や対談もおもしろく、役に立つ。(小学館新書・760円+税)