『セクハラ・パワハラ読本』
- 著者
- 君嶋護男 [著]/北浦正行 [著]
- 出版社
- 日本生産性本部 生産性労働情報センター
- ジャンル
- 社会科学/経営
- ISBN
- 9784883724864
- 発売日
- 2015/03/13
- 価格
- 1,650円(税込)
書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます
【今週の労務書】『セクハラ・パワハラ読本 職場のハラスメントを防ぐ』
[レビュアー] 労働新聞社
事例から”回答”学ぶ
互いの違いを正面から認め、ギャップを埋めるコミュニケーションを十分に採る――本書が薦めるエッセンスであり、ハラスメントが生じやすい時代背景を論じた前半と、関連する数々の判例を紹介した後半とでなる。予防の基準や目安は示し難いが、何をすればセクハラ・パワハラになるという回答は示せる(前半)とした部分に本書の性格が端的に表れている。
相手次第でセクハラになり、指導との境界が曖昧な点が問題解決を困難にしており、受け手の感性如何では自殺のような悲惨な結末も招きかねず、企業は対応を急ぎたい。
「では何をすれば?」と悩むのも無理はないが、本書に収めた膨大な判例を他山の石とすることは可能だ。