『[新装版]ひふみんの将棋入門』加藤一二三著
[レビュアー] 産経新聞社
空前の将棋ブームの立役者の一人、「ひふみん」による入門書。
《プロとして頂上を極めた花形棋士たちであっても、みんな最初は入門書を読み込んで強くなったのです》と著者は説く。駒の動かし方やルールの丁寧な説明のあと、詰め将棋50題に挑戦する内容だが、やわらかい将棋のエピソードが織り込まれ、まったくの初心者でもかなり取っつきやすい。
既刊の新装版で、藤井聡太四段評も書かれているほか、「負けは次につながる」「美しいものは正しい」などユニークな将棋・人生論も収録。人気者・ひふみんの素顔を知りたい人にもおすすめ。(産経新聞出版・1200円+税)