数多くの生と死の現場で命と向き合ってきた…東大病院救急部トップとして15年間、救急医療の第一線にいたという著者。氏が語る人生論、死生観、人はなぜ生きるのか?という根源的問いに対する答え、とは。まるで悟りを開いた高僧の有り難い説法のよう。そんな味わい深いエッセイ集。人間の生死だとか命だとか、そういった事を突き詰めると、至ってシンプルな答えというか、理論や理屈が削ぎ落ちていく、そんな極点のような地点に辿り着くのでしょうか。そんな事を考えさせられますね。
-
2017年9月24日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです