『「生産性」をあげる技術』
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【今週の労務書】『「生産性」をあげる技術』
[レビュアー] 労働新聞社
まずは「標準化」を
生産性向上について「行動科学マネジメント」からアプローチした一冊。行動科学マネジメントとは「特定の才能や技術を持った人だけでなく、いつでも、誰でも、同じようにできる」を追求した学問のこと。したがって、本書の「技術」はどの職場でも、どんな人でも使いこなせるそうだ。
生産性を上げる鍵は部下の「やらねばならない」という感情を「やりたい」に導くことにある。そのためには、(1)標準化(2)評価(3)仕組み作り――の3ステップが必要となる。
人事労務の立場では、(2)に目がいってしまいがちだが、前提として必要なのは(1)。(1)ができていない職場では、評価が感情に委ねられていたり、給与面での優遇に偏っていたりと、適切な評価もできていないことが多いという。