『管理職になるとき これだけは知っておきたい労務管理』
書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます
【今週の労務書】『管理職になるときこれだけは知っておきたい労務管理』
[レビュアー] 労働新聞社
研修内容の再確認に
現場でトラブルの初動対応に当たるのは、マネジャーや管理職に他ならない――。タイトルどおり新任者向けに書かれた本書は、これまで未然防止をテーマとしてきた特定社労士が、イロハのイを網羅し、一つひとつをコンパクトに説明したもの。会社全体の労務管理を預かる側にとっても、管理職研修でフォローしておくべき内容を再確認できる。
マネジャーに期待される知識・ノウハウは、10年前といわず5年前と比べても格段に増えた。今や部下のメンタル不調やハラスメント対応にまで備えつつ、柔軟な働き方の“申請窓口”も務めなければならない。本書が描く理想のマネジャー像からは、改めて人事部門の果たすべき役割とは何か、ひいては存在意義とは何かを考えさせられる。