『忘れる女、忘れられる女』酒井順子著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

忘れる女、忘れられる女

『忘れる女、忘れられる女』

著者
酒井, 順子, 1966-
出版社
講談社
ISBN
9784062208086
価格
1,430円(税込)

書籍情報:openBD

『忘れる女、忘れられる女』酒井順子著

[レビュアー] 産経新聞社

 バス車内で座りっぱなしの学生とは対照的に、高齢者が別の高齢者や妊婦に席を譲る場面を「老老(妊)譲渡」と呼び、日本の未来を予測する。独身の小池百合子・東京都知事誕生には「妻に任せてきた男性知事より、子育て対策はマシなのでは」と言い切り、北海道や広島への旅では、地方創生を考える…。

 独特な視点で社会を観察するエッセイストによる12年以上続く週刊誌連載の、今夏まで1年分をまとめた。おもな読者である大人の男性を意識してか、際どい物言いも散見されるが、窮屈な世の中を笑い飛ばす味付けになっている。(講談社・1300円+税)

産経新聞
2017年12月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク