『過労死ゼロの社会を 高橋まつりさんはなぜ亡くなったのか』

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『過労死ゼロの社会を 高橋まつりさんはなぜ亡くなったのか』

[レビュアー] 産経新聞社

 平成27年12月に過労自殺した電通社員・高橋まつりさんの母・幸美さんと代理人弁護士が、過重労働の実態、労災認定までの過程と電通への改革提言、そしてまつりさんの24年間の生涯を記録した。

 まつりさんは履歴書に「逆境に強い。強靱(きょうじん)なストレス耐性」と記していた。母子家庭で困難の多い環境から東大合格。人気の電通に入社したものの、違法な長時間労働を強いられ健康を損ねていく。母娘の絆の強さを知るにつけ、母の無念は察して余りある。再発防止に何をなすべきか。本書では、労働基準法違反に対する過重労働致死罪などの立法化検討も訴える。(高橋幸美、川人博著/連合出版・1500円+税)

産経新聞
2017年12月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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