『人生ごっこを楽しみなヨ』 毒蝮三太夫著

レビュー

5
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人生ごっこを楽しみなヨ

『人生ごっこを楽しみなヨ』

著者
毒蝮三太夫 [著]
出版社
KADOKAWA
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784040821726
発売日
2017/12/10
価格
907円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

『人生ごっこを楽しみなヨ』 毒蝮三太夫著

[レビュアー] 戌井昭人(作家)

 小学生のころ、近所のスーパーマーケットでラジオの生中継があって、毒蝮三太夫(どくまむしさんだゆう)がやってきた。わたしは友達とそこに行き、放送中に騒いでいたら、「おいおい、うるせいガキだな」と言われた。でもわたしたちは、相手にしてくれたことを喜んでいた。さらにサインまで貰(もら)った。このサインが、わたしが芸能人からもらった、はじめてのサインだった。

 ラジオは「ミュージックプレゼント」という番組で、現在も放送中だ。一九六九年に放送開始なので、五十年近くも続いているのだから驚きだ。

 さらに毒蝮三太夫は、ずっと昔から、「おいババア、このくたばり損ない」などの毒舌を吐きまくっている。しかし相変わらず庶民からは愛されているのだった。

 この本は、そんな毒蝮流の人生指南本で、みんなもっと気楽にやりなよ、と語りかけてくるようだ。

 毒蝮三太夫は、昨年亡くなった日野原重明の言葉に、歳(とし)を取ることの深みを知った。さらに親交の深かった立川談志のことを分析し、自分と比べたりもしているのも面白い。

 角川新書 840円

読売新聞
2018年1月28日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

読売新聞

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