[キノベス!2018 第6位]うしろめたさの人類学

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うしろめたさの人類学

『うしろめたさの人類学』

著者
松村圭一郎 [著]
出版社
ミシマ社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784903908984
発売日
2017/09/16
価格
1,870円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

うしろめたさの人類学

[レビュアー] 長田雅子(紀伊國屋書店・札幌本店)/奥野智詞(紀伊國屋書店・ゆめタウン広島店)

【長田雅子・札幌本店】
「普通は」とつい言ってしまうけれど、それがどういう状態なのか実はよくわからない。でも「普通」から外れると生きにくいような風潮があるのはなぜだろう。本当は「普通」なんてどこにも無い。自分の今の身体でその「もやもや」とこれからも付き合っていこうと思えた。

【奥野智詞・エブリイ津高店】
「おかしさ」から目をそらしてつくられた「ふつう」の世界は、すでに引かれた境界線に阻まれ断絶して強固に見える。けれどこの世界が何かによって構築されているのであれば今とは違う別の姿に私たちはつくりかえることができるはず。「うしろめたさ」を起点に私たちの世界の見え方を鮮やかに変えてみせる。

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キノベス!2018

「キノベス!」は過去1年間に出版された新刊を対象に、紀伊國屋書店で働く全スタッフから公募した推薦コメントをもとに選考委員の投票でベスト30を決定し、お客様に全力でおすすめしようという企画です。今年は15名の選考委員が全社から集まった応募コメントを熟読し、ベスト30を決定しました。

紀伊國屋書店
2018年2月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

紀伊國屋書店

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