〈人生に欠かすことのできない万人の必需品〉〈見る人の立場によって、その有り様がその人用に変貌していく〉というオッパイに謙虚に向き合い、基礎・実技・応用編と考察を重ねる表題作。
このほか、〈本来は人間の美しい心情〉だった「忖度(そんたく)」という言葉の使い方を考える「忖度がいっぱい」、上司もいない、出世もない、7割が働かないというアリの世界に誘う「アリに学ぼう、サラリーマン」…。
月刊誌掲載のエッセー15編と、中野翠さんとの特別対談を収録。抱腹絶倒のショージ節で、少しくらい嫌なことは忘れられそうだ。(文芸春秋・1350円+税)
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2018年2月18日 掲載
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