『困ったら「分け方」を変えてみる。』
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【ビジネスパーソンの必読書】『困ったら、「分け方」を変えてみる。』下地寛也著
[レビュアー] 産経新聞社
■メリットを創出
世の中は「分ける」という行為に満ちている。日々の仕事にも「分ける」作業がいかに多いことか。そして、ふだん当たり前と思っている「分け方」をあえて変えてみることで、斬新なアイデアが湧いてくるものなのだ。本書は、ユニークな事例を挙げながら問題解決やアイデア創出に役立つ「分け方」を指南する。
著者は、4人の娘さんの学習机を一部屋に配置するにあたり、それまであった「共用スペース」をなくした。すると4人とも部屋を片づけるようになった。部屋の「分け方」を変えたことで、思いがけない効果が現れたのだ。
「ピザはなぜいつも8等分なのか」についても検証。たとえば5等分だとすると「正確に切りづらい」というデメリットがある。切りやすさの他にも、見た目の美しさ、食べやすさ、カロリーの配分などがすべて「ちょうどいい」のが8等分なのだ。
「複数のメリット」を探すのが「分け方」のコツの一つなのではないか。