【児童書】『じてんしゃのれるかな』

　青い空が広がるサイクリング日和。でもぼくは自転車に乗れない。転んでひざをすりむいたときの怖さも消えない。不安な気持ちで練習を始めたぼくは、どこからか「へいき、へいき」という声を聞く。「リズム　リズム」「おちついて　おちついて」。降り注いでくる呼びかけに耳を傾け、ペダルをこぐうちに…。

　悩める少年を成長させる不思議なひとときを、温かな色づかいの絵が包む。（平田利之作／あかね書房・１２００円＋税）

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