【今週の労務書】『実例でわかる 人事考課結果の昇給・昇格・賞与への活用のしかた』

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【今週の労務書】『実例でわかる 人事考課結果の昇給・昇格・賞与への活用のしかた』

[レビュアー] 労働新聞社

 評定調整で納得感を

 本書では、人事考課の結果を昇給、昇格、能力向上などに具体的にどう落とし込んで活用していくかを、豊富な実例を挙げて解説している。

 考課結果を活用するには、評定結果の納得感を高めることが重要と指摘し、その調整方法もアドバイスしている。このうち事前調整の方法として、自己評定制を導入することで評定者と被評定者との間にギャップが生まれにくくなるとした。ほかにも1次と2次の評定者の役割を明確にする方法や、グループワーク形式の評定者トレーニング方法も紹介している。

 考課結果を昇給に落とし込む際は、業績(仕事の成果)に重点を置くのか、能力に重点を置くのかを明確にすることが大事と指摘している。

労働新聞
平成26年12月15日第2997号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

労働新聞社

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