最もすしを食べるのは内陸の栃木県民、アイスを一番消費するのは雪国の石川県民…。約1200種類の統計をもとに47都道府県民の「偏差値」を算出し、県民性を解析した新書だ。
本書の面白さは、やはり意外な県が上位に食い込むギャップだ。その一方で、「年間猛暑日数」の1位に京都府が輝くなど、京都特有の暑さを統計面で裏付ける数字も。「ラブホテル軒数」など、普段目にしないデータも興味深い。
総務省など出どころがしっかりした統計に基づく分、本書の「偏差値」はある意味残酷な面もあるが、県民ネタはやはり鉄板の面白さだ。(小学館新書・780円+税)
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2018年4月1日 掲載
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