昭和浅草映画地図 [著]中村実男

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

昭和浅草映画地図 [著]中村実男

[レビュアー] 週刊新潮

映画を「風景の記憶装置」と捉える明大教授が、浅草の歴史と変化をたどる。たとえば川島雄三が『とんかつ大将』で描いた戦後復興期の裏長屋。また大林宣彦が『異人たちとの夏』で見せてくれた昭和末期の六区。浅草には懐かしくて切ない物語がよく似合う。

新潮社 週刊新潮
2018年4月26日号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク