『いろはで学ぶ現場の安全 : 安全な職場づくりのためのヒント』
- 著者
- 古賀, 良男
- 出版社
- 中央労働災害防止協会
- ISBN
- 9784805914786
- 価格
- 1,650円(税込)
書籍情報:openBD
【安全衛生・お薦めの一冊】『いろはで学ぶ現場の安全――安全な職場づくりのためのヒント――』
[レビュアー] 労働新聞社
48のカルタにヒントが
安全文化の構築が現在、声高に叫ばれているが、実際どうすればいいのか二の足を踏んでいる企業も少なくない。
肩ひじを張らずにそれでいて、自社に合った安全文化の方向性が見つかるのが本書だ。日本古来の「い・ろ・は」カルタ形式で、著者の26年にわたる安全衛生業務の知識を余すことなく開陳する。
例えば、安全の“あ”の字をみると、「安全は ないこと常識 はじめから」では、危なさが大きい場合を危険と称し、危険が小さいことを安全と呼んでいるだけで、安全活動の実体は危険をコントロールする活動で、安全は存在しないと言い切る。
また、“と”では「トップの声は 伝わりにくい 最前線」といったちょっと耳の痛い表現もある。48のカルタには自社の現状へのヒントが見え隠れしている。
朝礼の話材のほか、階層別の安全研修資料としても使える。