『ある金融マンの回顧』高向巌著

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ある金融マンの回顧

『ある金融マンの回顧』

著者
高向巖 [著]
出版社
北海道新聞社
ISBN
9784894538894
発売日
2017/12/20
価格
1,404円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

『ある金融マンの回顧』高向巌著

[レビュアー] 産経新聞社

 地方金融マンの義があふれる。北洋銀行は平成9年11月、「小が大をのみ込む」形で経営破綻した北海道拓殖銀行の道内業務を平和統合した。13年に著者が副頭取から頭取に昇格して心がけたのは「貸し拡(ひろ)げ」である。バブル崩壊に懲りた当局が市場原理主義に傾き、大手銀行が貸し渋る中、企業再生支援を最優先策に掲げた。

 破綻当時は「バブルの塔は引き取らない」と前頭取が言明した拓銀本店跡地をあえて高値で落札し、オール北海道を標榜(ひょうぼう)する大型商業施設を出現させた。「道民の財産」の象徴を「外国資本に渡してはならない」との信念だ。(北海道新聞社・1300円+税)

産経新聞
2018年5月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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