【安全衛生・お薦めの一冊】『高視認性安全服 服の力で安全を構築する 視認を目的としてデザイン(設計)された服』

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高視認性安全服

『高視認性安全服』

著者
吉井秀雄 [著]
出版社
まむかいブックスギャラリー
ジャンル
産業/商業
ISBN
9784904402139
発売日
2017/12/21
価格
3,300円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【安全衛生・お薦めの一冊】『高視認性安全服 服の力で安全を構築する 視認を目的としてデザイン(設計)された服』

[レビュアー] 労働新聞社

命を守る「目立つ服」

 蛍光生地と再帰性反射材で構成され、着用者の存在を視覚的に高める「高視認性安全服」。欧州では、現場で作業するうえで「目立つ服」の効用が認知され、1994年に身体保護具指令としてEN471が発行された。遅れること21年後の日本でも同様のJIS規格が制定されたが、コスト面がネックとなり、導入が進んでいないのが現状だ。

 本書は、高視認性安全服の理解を促すため分かりやすく写真、イラストで解説。全編カラーで、蛍光生地や再帰性反射材の有効性や導入、運用について示した。

 例えば、夜間の車両走行は、遠くを照らす「ハイビーム」が効果的だが、ほとんどは「ロービーム」で運転している。実際の交通環境で有効なのは脚部を覆う“パンツアイテム”と指摘する。着用者の命を守る「目立つ服」。事故防止へ、一読してみてはいかが。

安全スタッフ
平成30年6月1日第2307号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

労働新聞社

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