1964年東京五輪の聖火リレーが復帰前の沖縄から始められたとき、沖縄は本土以上に熱狂の渦に包まれたという。当時、同じ日本人だという喜びをかみしめた沖縄の一部から今、「独立論」が噴出するなど沖縄と本土の一体感が薄れているように見える。
その原因について本書は、沖縄でも本土でも正しい沖縄の歴史が学校で教えられていないからだと指摘。黒船を本土より先に迎えた幕末の沖縄が明治維新で果たした役割や、先の大戦での悲劇など「真実の沖縄史」を解き明かし、複雑に絡まった沖縄問題の“ストレス”を解消してくれる。(ハート出版・1500円+税)
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2018年5月27日 掲載
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