『フリーランス、40歳の壁』 竹熊健太郎著

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フリーランス、40歳の壁

『フリーランス、40歳の壁』

著者
竹熊 健太郎 [著]
出版社
ダイヤモンド社
ジャンル
社会科学/経営
ISBN
9784478065723
発売日
2018/04/20
価格
1,512円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

『フリーランス、40歳の壁』 竹熊健太郎著

[レビュアー] 戌井昭人(作家)

 副題には「自由業者は、どうして40歳から仕事が減るのか?」とあって、焦ってしまうのは私だけだろうか?

 本書は編集家でフリーライターの竹熊健太郎さんがいかにして四〇代を乗り越えてきたのか書かれている。

 竹熊さんの著書で『篦棒(べらぼう)な人々』というものがある。これは、康芳夫、石原豪人、川内康範、糸井貫二という怪人をインタビューしたもので、圧倒される。このような人々をレポートした竹熊さんが四〇歳を超えると仕事が少なくなってしまう。大学の専任教授になったりもするが、「私の人生にとっては大失敗の選択」と書いているように適性がなかった。生活は苦しくなり警備員のアルバイトをしたり、結婚と離婚も経験、発達障害と診断され、借金を重ねて多重債務者となり、脳梗塞(こうそく)で倒れてしまう。踏んだり蹴ったりで、まさに篦棒な生活状態になってしまう。

 本書は、そこから抜け出す竹熊さんの奮闘記として読むこともできる。もちろんフリーランスがいかにして立ちまわれば良いのかヒントも詰まっていて、大変読み応えがある。

 ダイヤモンド社 1400円

読売新聞
2018年5月27日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

読売新聞

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