『赤い風』梶よう子著

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赤い風

『赤い風』

著者
梶 よう子 [著]
出版社
文藝春秋
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784163908663
発売日
2018/07/12
価格
1,980円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『赤い風』梶よう子著

[レビュアー] 産経新聞社

 武蔵野台地を、荒々しい赤い風が吹きすぎる。その広大な原野には水源がなく、田畑にするのは不可能と考えられていた。しかし、川越藩主の柳沢吉保は、痩せ地を開拓するように命じる。どうすれば、たった2年で新田に?

 筆頭家老の曽根権太夫は、事業を成功に導くため、自らも開拓地に住むことを決めた。〈これからは、百姓(ひゃくしょう)が我らの師となる〉。父の言動が理解できない嫡男、啓太郎。開拓地にはさまざまな人間が流れ込み、トラブルも絶えない。武士と農民は手を携えることができるのか-。三富(さんとめ)新田の開拓を劇的に描いた歴史長編小説。(文芸春秋・1800円+税)

産経新聞
2018年8月5日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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