□『カラー版 ビールの科学 麦芽とホップが生み出す「旨さ」の秘密』
連日の猛暑で、ビールの需要が高まる今夏。人類が数千年にわたり親しんできたこの飲料を、科学の目で見つめ直すのが本書だ。
酵母の作用など醸造メカニズムに始まり、ふだん何げなく使う「コク」「キレ」「のど越し」の正体などを科学的に分析。世界の多様なビールの情報や、おいしい注ぎ方などの実用的要素も学べる。
編著者はサッポロビールの元役員で研究者。平成21年刊の初版を細かくアップデートした、時宜を得た改訂版だ。(渡淳二編著、講談社ブルーバックス・1280円+税)
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2018年8月19日 掲載
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