『「死ぬとき幸福な人」に共通する7つのこと』小澤竹俊著
[レビュアー] 産経新聞社
人生の最終段階を迎えた患者さんの多くは、価値観が全部ひっくり返るほどの気づきを得る-。20年以上緩和ケアに従事し、3000人を看取(みと)ってきたホスピス医の著者が、患者さんから学んだという「幸福な人生の過ごし方」を胸に迫るエピソードとともに伝える。
〈不平不満があっても家族に心からの愛情を示す〉〈自分で自分を否定しない〉〈一期一会の出会いに感謝する〉〈新しい一歩を踏み出す〉…。何げない日常の中にこそ人生にとって大切なものがあり、幸せとは何かを気づかせてくれる。挫折の時などにも穏やかに生きるヒントになりそうだ。(アスコム・1100円+税)