『ふたりのトトロ 宮崎駿と『となりのトトロ』の時代』木原浩勝著

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

ふたりのトトロ -宮崎駿と『となりのトトロ』の時代-

『ふたりのトトロ -宮崎駿と『となりのトトロ』の時代-』

著者
木原 浩勝 [著]
出版社
講談社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784062210133
発売日
2018/09/06
価格
1,650円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『ふたりのトトロ 宮崎駿と『となりのトトロ』の時代』木原浩勝著

[レビュアー] 産経新聞社

 今年公開30周年を迎えた宮崎駿監督の名作アニメ「となりのトトロ」。その制作スタッフだった著者が、同作誕生までの1年間の歩みを振り返る。本書収録の思い出話から伝わるのは、各スタッフの若さと熱気、プロ意識の高さだ。主要キャラクターのサツキを「追い詰めすぎですか?」と著者に吐露する宮崎監督の逡巡(しゅんじゅん)や、追い込みの時期に敢行された「強化キャンプ」などの挿話も興味深い。

 また、「天空の城ラピュタ」と「トトロ」の間に企画されていた幻のSF作品の存在が明らかに。「トトロ」の都市伝説に関する見解も掲載。スタジオジブリファン必読。(講談社・1500円+税)

産経新聞
2018年9月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク