【気になる!】新書 『大相撲の不思議』
[レビュアー] 産経新聞社
〈四歳の時から大相撲が好きだった〉著者。脚本家として相撲部屋を舞台のひとつにしたドラマも書き、平成12年から10年間、横綱審議委員を務め、本書の帯では「横審の魔女」とも。
その著者が、相撲史をベースに大相撲の面白さ、不思議さを中心に紹介する。聖域である「土俵」をはじめ、大相撲が原点の「花道」、最近はキラキラネームもある「四股名(しこな)」、ポロリが気になる「まわし」…。
クールビズ姿で土俵に上がった国会議員や、左手で手刀を切る横綱に激怒した話、女性初の横審委員誕生秘話など豊富なエピソードと「牧子節」で読ませる。(内館牧子著、潮新書・759円+税)