『寝ても醒めてもタカラヅカ!!』 牧彩子著

レビュー

1
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

寝ても醒めてもタカラヅカ!!

『寝ても醒めてもタカラヅカ!!』

著者
牧彩子 [著]
出版社
平凡社
ISBN
9784582287394
発売日
2018/10/19
価格
1,296円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

『寝ても醒めてもタカラヅカ!!』 牧彩子著

[レビュアー] 本郷恵子(中世史学者・東京大教授)

 宝塚歌劇は、未婚の女性だけで編成された劇団である。宝塚と日比谷に専門の大劇場を持ち、団員を5組に分けて稼動させるという完成度の高い興行システムで、常時華麗なパフォーマンスを提供している。

 清く正しく美しく、夢と理想を思い切って盛りあげた世界に君臨するのは、女性が演じる男役のトップスター。時に燕尾服(えんびふく)をまとい、時に巨大な羽根飾りを背負って登場し、強烈なオーラを放つ。

 著者は、宝塚ファンが高じて宝塚関連の仕事をするようになり、ファン仲間の男性と結婚したという人生宝塚漬けのイラストレーター。タカラジェンヌのキャリア双六(すごろく)から、作品の構成、座付き演出家の特徴、ファンの生態にいたるまで、コミック・エッセイ形式の全方位的タカラヅカ・ガイドである。タカラヅカ愛にあふれながらも、その視線は意外に分析的でエッジがきいている。組織論として読んでも面白い。

 平凡社、1200円

読売新聞
2018年12月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

読売新聞

  • このエントリーをはてなブックマークに追加