『維新派・松本雄吉』 松本雄吉著

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維新派・松本雄吉 1946~1970~2016

『維新派・松本雄吉 1946~1970~2016』

著者
松本雄吉 [著]
出版社
リトル・モア
ISBN
9784898154861
発売日
2018/10/15
価格
4,968円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

『維新派・松本雄吉』 松本雄吉著

[レビュアー] 戌井昭人(作家)

 維新派の松本雄吉という人物が存在していたということを決して忘れてはならないという気持ちのこもった本だ。維新派という劇団は、広大な空き地に劇場舞台のみならず街まで作ってしまい、公演が終われば釘(くぎ)一本残さず、もとの空き地に戻すといった野外劇が有名だ。関西を拠点に、日本各地、海外でも上演を行い、それは演劇という枠をはみ出した現象のようでもあった。その中心人物こそ松本雄吉だ。彼は2016年に69歳で亡くなっているが、未(いま)だに熱狂的なファンは多い。

 本書は、松本の散文やエッセイ、舞台のデザイン図や舞台写真、さらに麿赤兒など舞台人との対談、演出ノートや戯曲まで収められている。そこには維新派の哲学のようなものがたっぷり詰まっていて、松本雄吉の緻密(ちみつ)で大胆なところ、そして人間としての奥行きの深さを知ることができる。(リトルモア、4600円)

読売新聞
2019年1月13日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

読売新聞

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