『エンゲージメント経営 : 日本を代表する企業の実例に学ぶ人と組織の関係性』
- 著者
- 柴田, 彰
- 出版社
- 日本能率協会マネジメントセンター
- ISBN
- 9784820731627
- 価格
- 1,870円(税込)
書籍情報:openBD
【今週の労務書】『エンゲージメント経営』
[レビュアー] 労働新聞社
施策導入前の基本書に
「エンゲージメント」とは「自発的に組織に貢献する意欲」と定義され、従来の「社員満足度」等とは似て非なるものといわれる。本書には「社員エンゲージメント」の醸成が成功する前提として、知っておくべきことが挙げられている。
著者の属するコンサルティングファームによる独自の調査から、経営者や管理職が陥りがちな「思い込み」や「勘違い」に気付くことができる。たとえば意欲的な人材が逃げない会社では、共感できる経営理念や戦略、顧客に自信をもって進められる質の高いサービスが存在することが垣間見え、必ずしも個々の社員のやりがい、高い報酬や福利厚生ばかりが条件ではない。
エンゲージメントの「ハウツー本」を手にする前の基本認識として一読しておくと、有益であろう。