[キノベス!2019 第1位]そして、バトンは渡された

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そして、バトンは渡された

『そして、バトンは渡された』

著者
瀬尾 まいこ [著]
出版社
文藝春秋
ジャンル
文学/日本文学、小説・物語
ISBN
9784163907956
発売日
2018/02/22
価格
1,760円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

そして、バトンは渡された

[レビュアー] 奥野智詞(紀伊國屋書店・ゆめタウン広島店)/塘浩子(紀伊國屋書店・泉北店)/山崎蓮代(紀伊國屋書店・名古屋空港店)

【奥野智詞・ゆめタウン広島店】
 この物語は家族の成長の物語ではない。「家族」という外枠が変わってしまうことはあるけれど、その中で変わらないことを描いた物語だ。「父」「母」「娘」という言葉がとけてしまうような信頼のかたち。ラスト数ページ、物語の視点は変わる。未来へ“バトン”を渡そうとする想いをもつことの幸福に包まれる。

【塘浩子・泉北店】
 三番目のお父さん[森宮さん]がいい! 朝から進級お祝いにかつ丼作ったり(自分は食べない……もたれるから)、父親たるもの娘の合唱祭の歌は歌えないと! とこっそり練習したり(ものすごく上手に歌える)。全く血のつながってない優子ちゃんを育てることは「自分の明日と、自分より沢山の可能性を含んだ明日がやってくる事。親になるって未来が2倍になるって事」なんだと語る。バトンを受け取るか迷っている人の背中を優しくそっと押してくれる1冊だ。

【山崎蓮代・名古屋空港店】
 17年間で7回も家族の「形態」が変わった優子。とはいえ優子の家族はいつもどんな時も全力で、想像を超えるような表現もままあるが愛を以て応えてくれている。幸せのカタチはその家族の数だけ、存在している。

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紀伊國屋書店
2019年3月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

紀伊國屋書店

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