『ある男』
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【奥野菜緒子・ゆめタウン廿日市店】
ある男の人生をたどるうちに、自らの人生との境界が曖昧になる。別人の人生を生きるのは、どんな気分だろう。過去は私の現在にとって、どんな意味を持つのか。深い思索と感動へ導かれる、稀有な読書体験をした。
【山下真由・新宿本店】
「ある男」の正体を追うミステリーでありながら、最後には“愛”の本質について私たちを深い思索へと誘う見事な一冊! 人間の愛と優しさの可能性を決して諦めない平野啓一郎という作家について、もっともっと知りたくなる……!
【清水美由紀・武蔵小杉店】
じっくり噛みしめるように読まずにはいられませんでした。自分の事すら理解出来ていない身としては、他の人の思う事を理解する事などおこがましいのかも知れません。ただ思い遣る事は無駄では無いかも。生き直し、そんな言葉が浮かびました。最終章母と子の会話に救われたと感じました。本書に出会えて良かった。
「キノベス!」は過去1年間に出版された新刊を対象に、紀伊國屋書店で働く全スタッフから公募した推薦コメントをもとに選考委員の投票でベスト30を決定し、お客様に全力でおすすめしようという企画です。今年は18名の選考委員が全社から集まった応募コメントを熟読し、ベスト30を決定しました。