【今週の労務書】『働き方改革を実現する「会社ルールブック」』
[レビュアー] 労働新聞社
意識より行動を変える
著者が推奨する「会社ルールブック」とは、経営理念やミッションを社員に伝えるとともに、「みんなで決めて、やっていくこと」を共有するためのツールとされている。リスク回避が目的になる就業規則とは異なり、ルールづくりの段階から社員をかかわらせることで、職場風土の醸成を促せるという。
実際のルールブックは、手帳サイズで数十ページにまとめ、社員全員に配布し携行してもらうもの。平易な言葉でルール遵守を求め、意識よりもむしろ目に見える「行動」を変えていくことを目的とする。中小企業が働き方改革を実現する方法として、本書ではつくり方から使い方に至るまでを紹介している。
盛り込む内容の具体例として、約80ページ分に及ぶサンプルも収録している。