『機捜235』
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「機捜235」今野敏著
[レビュアー] 産経新聞社
平時は覆面車両で不審者に目を光らせ、殺人や強盗などの重要犯罪が発生した際には現場に急行して初動捜査に当たる機動捜査隊を舞台にした9編の連作小説集。
34歳の高丸が新たに組むことになったのは白髪頭で57歳の縞長(しまなが)。高丸は「心の中で溜め息をついていた」が、縞長は指名手配犯を人込みから見つけ出す見当たり捜査員としての経験と「柔道三段、合気道五段」の思いがけない実力を秘めた刑事だった。
殺人、人質立てこもり…。捜査を積み重ね、初めこそぎこちなかった2人の間にやがてバディ(相棒)としての信頼が育っていく痛快作。(光文社・1500円+税)