【気になる!】新書 『南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経』 レビュー 産経新聞 [レビュー] (宗教) 『南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経』 著者 平岡 聡 [著] 出版社 新潮社 ジャンル 哲学・宗教・心理学/仏教 ISBN 9784106108075 発売日 2019/03/15 価格 814円(税込) ネット書店で購入する 書籍情報:JPO出版情報登録センター ※書籍情報の無断転載を禁じます 【気になる!】新書 『南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経』 [レビュアー] 産経新聞社 浄土宗を開いた法然(1133~1212年)と、日蓮宗の開祖、日蓮(1222~82年)。前者の念仏と後者の唱題などを対比しながら、双方の特徴と共通点を紹介する。 「鎌倉仏教の宗派の中で犬猿の仲」(著者)といわれる双方だが、共通点は意外に多いようだ。例えば、体制側の仏教に敵視された2人の生涯は迫害続きで、法然は四国に、日蓮は佐渡に流罪となっている。にもかかわらず、2人とも流罪を肯定的に受け止め、地べたをはうような弱者救済の道を歩んだという。鎌倉仏教の理解を深める入門書といえそうだ。(平岡聡著、新潮新書・740円+税) 2019年5月12日 掲載 ※この記事の内容は掲載当時のものです 新潮社 産経新聞社 平岡聡 南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経