激変する時代を生き抜くために「自分を売り出す1行」をつくろう

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今すぐ自分を売り出す1行を作れ

『今すぐ自分を売り出す1行を作れ』

著者
さわらぎ寛子 [著]
出版社
大和書房
ISBN
9784479796831
発売日
2019/02/21
価格
1,512円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

激変する時代を生き抜くために「自分を売り出す1行」をつくろう

[レビュアー] 印南敦史(作家、書評家)

時代が大きく変化するなかで求められるのは、「自分が何者か。誰にどんな価値を提供できるのか」を「自分の言葉で」伝える力。

今すぐ自分を売り出す1行を作れ』(さわらぎ寛子著、大和書房)の著者は、そう主張しています。

この本は、会社の肩書きではなく個人の名前(ブランド)で勝負したいと思っている人や、これまでのノウハウや経験を生かしてビジネスをしたい人に向けて書きました。

私が20年間コピーライターとして、「商品やサービスがどうすれば売れるか」を考え「言語化」してきた方法を、「人」に置き換えて生み出した新しいメソッドです。(「はじめに」より)

それは、起業したい人、副業を成功させたい人、フリーランスで働いている人、子育てがひと段落してなにかを始めたい人、退職前の人、会社のなかで影響力を強めたい人、就職活動中の人、ブログなどで発信している(したい)人、セミナー講師・コーチ・サロン経営など個人事業主の人、企業経営者など、「自分の価値を見つけ、それを相手に伝えたい」すべての人に役立つものだといいます。

ところで、「自分を表現する方法」や「伝える方法」、あるいは起業家など特別な人向けの「自分をブランディングする方法」はたくさんあります。が、それだけではうまくいかないと著者は指摘しています。

なぜなら、そもそも「自分が何者か」「自分の価値がどこにあるのか」をわかっていない人は少なくないから。

そこで本書が取り入れているのは、「自分の価値を見つけ」、それを「相手が求めるものに変換する」という方法。

そうすることで、また自分のセールスポイントや強みがわかっていない人でも、「自分を売り出す1行」がつくれるように構成されているというのです。

では、「自分を売り出す1行」をつくると、どんなメリットがあるのでしょうか?

「自分を売り出す1行」をつくるメリット

「自分を売り出す1行」をつくるメリットは次のようなものだそうです。

・ やりたいことが明確になる

・ 自分の経験やスキルを仕事にできる

・ 自分の名前で仕事ができるようになる

・ あふれる情報の中から相手に見つけてもらえる

・ 思いに共感する理想のお客様が増える

・ 価格競争から抜け出せる

・ やりたいことや仕事(活動)が複数ある人が、自分をわかりやすく伝えられる

・ 「あなただから」お願いしたいと言われるようになる

・ ファンが増える

・ オンリーワンの存在になれる

・ 自分はここに向かっていけばいいという「ぶれない軸」ができる

・ 人生の羅針盤が得られる

そして、そんな「自分を売り出す1行」は、以下のようなところに使えるのだとか。

・ ブログやホームページ、SNSのヘッダー

・ 名前

・ 自己紹介

・ 自己PR

・ エントリーシート

・ プロフィール

・ 企画書、提案書

・ セミナーやイベントの企画やタイトル

・ 企業や部署・店舗やコミュニティの士気向上 など

こうして見てみると、たしかに「自分を売り出す」ために効果を発揮してくれそうではあります。(7ページより)

「自分を売り出す1行」とは、こんなもの

だとすれば、「自分を売り出す1行」とは具体的にどのようなものなのかを知りたくなってくるところではあります。

著者によれば、自分を売り出すキャッチコピーは、あくまでも相手に興味を持ってもらうためのもの

つまり、キャッチコピーだけで「すべてを伝えよう」としてはいけないということです。なぜなら、キャッチコピーだけですべてを伝えようとすると、長くなるか、漠然としてものになってしまうから。

そうではなく、見た人・聞いた人が「自分に関係ある」「私に向かって言っている」と感じるような強いコピーをつくるべきだという考え方なのです。

なお、キャッチコピーと名前だけでは伝わりにくい場合は、補足として「サブコピー」という説明するためのコピーを用意すると効果的

それは、自分のコンセプトになるようなものであり、いちばん伝えたいことを、まじめに語るコピーだといいます。

逆にいえば、サブコピーに言いたいことが入っていれば、キャッチコピーは自由に考えられるわけです。

そのため著者の講座やセミナーでも、まずサブコピーをつくり、そこからキャッチコピーを考えるという方法をとっているのだそう。

とはいえ「キャッチコピーだけで伝わる」「補足はいらない」という場合は、サブコピーはカットしてもOK。

キャッチコピーとサブコピーのあとに、自分の肩書や事業内容などを書けばいいわけです。

これが、「自分を売り出す1行」の基本パターンになるということです。(8ページより)

キャッチコピーは、人生の羅針盤になる

著者は講座やワークショップで、毎月100名近くの人々とキャッチコピーをつくっているそうです。

お店や会社につけるキャッチコピー、商品やサービスにつけるキャッチコピー、名刺やホームページに入れるキャッチコピー、セミナーやイベントのタイトル、ブログやメルマガのタイトルなど、目的もスタイルもさまざま。

講座やワークショップに参加する方たちにとっては、「自分=商品」。そして現代は、「なにを買うかよりも誰から買うか」が重視される時代でもあります。

だからこそ、「この人が言うなら欲しい」「この人が売っているなら買いたい」「この人に会えるなら参加したい」と思ってもらうことが大切。

そのため、「自分をブランド化する」ことが重要だということです。

事実、講座やワークショップに参加した人たちからは、「商品やサービスの売り上げが上がった」「セミナーや講座の集客がうまくいくようになった」と言うような声はもちろん、「自分の進むべき道が見えた」というような感想も多数もらうようになったのだとか。

つまりキャッチコピーは、ただ商品やサービスを「売るためのもの」ではなく、ましてや「うまいこと言って買わせるためのもの」でもないということ。

自分にキャッチコピーをつくった人のなかには、最初の時点では「私にはもったいない気がする」という人もいるそうです。でも半年後、1年後に、そのことばがその人を引き上げてくれるというのです。

「自分を売り出す1行」の3原則

1. あなたの価値を一瞬で相手に伝えるもの

2. 自分の指針になるもの

3. ありきたりではないもの

こうした考え方を軸とした自分のキャッチコピーは、「そこに向かっていけばいい」というぶれない軸にもなるはず。そのため、現代においては有力な武器になるわけです。(9ページより)

以後の章では「自分を売り出す1行」をつくるためのノウハウが明らかにされます。

しかも、「誰に」「なにを」「どうやって」伝えればいいかが自然と身についていく構成になっているので、とても実用的。

自分の価値を理解し、それを生かしたいという方の、大きな力になってくれそうな一冊です。

Photo: 印南敦史

Source: 大和書房

メディアジーン lifehacker
2019年5月16日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

メディアジーン

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