『特捜は「巨悪」を捕らえたか 地検特捜部長の極秘メモ』宗像紀夫著

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特捜は「巨悪」を捕らえたか

『特捜は「巨悪」を捕らえたか』

著者
宗像 紀夫 [著]
出版社
ワック
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784898314807
発売日
2019/04/12
価格
1,650円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『特捜は「巨悪」を捕らえたか 地検特捜部長の極秘メモ』宗像紀夫著

[レビュアー] 産経新聞社

 東京地検特捜部長などを歴任した著者による回顧録。ダグラス・グラマン事件で取り調べた日商岩井常務の自殺を「痛恨」と振り返り、主任検事として捜査したリクルート事件では、疑惑がありながら立件に至らなかった元首相について、時間的制約とともに、リ社の江副浩正元社長の「口が堅かった」と記す。

 オペラが共通の趣味という江副元社長らかつて対峙(たいじ)した容疑者との交友挿話も明かされる。押収資料の改竄(かいざん)事件などを引き起こした近年の特捜検察に対し、「成果主義に陥っています」と呈する苦言を現役検事は重く受け止めるべきだろう。(ワック・1500円+税)

産経新聞
2019年5月26日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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