セルフイメージを高めて「悪い習慣をやめる」ための3つのステップ

レビュー

1
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「やめられる人」と「やめられない人」の習慣

『「やめられる人」と「やめられない人」の習慣』

著者
大平 信孝 [著]
出版社
明日香出版社
ジャンル
社会科学/社会
ISBN
9784756920287
発売日
2019/05/14
価格
1,512円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

セルフイメージを高めて「悪い習慣をやめる」ための3つのステップ

[レビュアー] 印南敦史(作家、書評家)

著者によれば、『「やめられる人」と「やめられない人」の習慣』(大平信孝 著、明日香出版社)は「わかっちゃいるけど、やめられない」を無理なく変えるコツをまとめた書籍なのだそうです。

価値ある行動を増やすための意外な盲点が、実はやめること。 自分にとって余分な行動をそぎ落とすことで、時間もエネルギーも「本当にやりたいこと」に注げるようになります。

そういった意味では、「すぐやること」が足し算だとしたら、「やめること」は引き算。 やめることで「すぐやる」ためのスペースが生まれます。 (「はじめに」より)

継続的に成果を生み出し、人生のいい流れに乗っている人は、身軽で魅力的だと著者は言います。

それは、即断即決し、やめるべきことを軽やかにやめているから。

そこで本書では、やめられる人とやめられない人との「違い」を50もの視点でまとめているわけです。

ちなみに著者は、経営者・ビジネスリーダー向けにキャリア構築、人材育成、目標実現の方法を中心としたエグゼクティブコーチング・コンサルティング活動を行っているという人物です。

第3章「思考・心の持ち方」に焦点を当ててみたいと思います。

やめられる人は未来をイメージする

やめられない人は「絶対やめる!」と宣言する傾向があると著者は指摘しています。

「もう絶対にやらされ仕事なんてしない」「絶対にメール返信を先延ばししない」「絶対にタバコを吸わないぞ」「今後、お酒は一滴も飲まない」「絶対間食しない」「絶対に夜更かしはしない」などと思うものだということ。

ところが、やめようと思えば思うほどやめられないもの。

脳は否定形を理解できないので、「絶対やめる」と思えば思うほど、かえってその行動を強化してしまうというのです。

次の文章を読んでみてください。

「黄金のスマホを、想像しないでください」

あなたは今、何を思い浮かべましたか? この文章を読んだ瞬間に、「黄金のスマホ」が勝手に頭の中に浮かんできたのではないでしょうか。

つまり、あなたが「今日こそ、やめよう」「絶対やめる」と思うたびに、脳は「やめたいことをしているあなた」をイメージしてしまうのです。

すると、脳は自動的に「やめたいことを続ける」方向へ動いてしまいます。(93ページより)

決意だけできっぱりやめられるのは、意思の強靭なごく一部の人だけ。

そしてやめられる人は、「それをやめた後、どうなりたいのか」をイメージするものなのだそうです。

お酒をやめたいのであれば、「健康、朝のさわやかな目覚め、すっきりしたおなか、深い眠り」といった、お酒をやめることで得られる「いい状態」をイメージするわけです。

そのため著者は、やめたいことをやめたあとのイメージをしてみることを勧めています。(92ページより)

やめられない人は都合が悪く考える

やめたいことがはっきりしているのに、なかなかやめられないという場合、セルフイメージをバージョンアップするとうまくいくことがあるそうです。

なお著者はここで、「自分のことを、次のように思ってはいませんか?」と読者に問いかけています。

・ 二流や三流のサラリーマン

・ ダメダメ社会人

・ 気の利かないヤツ

・ 意思の弱い人

・ すぐに挫折してしまう人

(96ページより)

これらはすべて、著者が10年前まで自分自身に対して感じていたことなのだとか。

しかし当然のことながら、こんなふうに自分に対するイメージが低いと、どれだけいい未来を描いてやめようとしても、なかなかやめられず、続きもしないわけです。

なぜなら、低いセルフイメージが自分の足を引っぱるから。自分が意識しようがしまいが、「自分のことをどう思っているのか?」は、自分自身の思考・選択・決断・行動に大きな影響を与えているというのです。

ところで著者は、セルフイメージとは、「自分にとって都合のいい肩書き」だと考えているのだそうです。

そのため、未来の自分を先取りし、自分で勝手に決めてしまってもいいのだと。

そのような考え方に基づき、ここでは3ステップでセルフイメージを高められるというワークが紹介されています。

ステップ1:まずは、今の自分のセルフイメージを認識することが第一歩です。「今のあなたのセルフイメージ」を書き出してみましょう。(98ページより)

たとえば、「○○会社の社員」「課長」「10年選手」「営業マン」「見習い中」「ごく普通のサラリーマン」「夫」「独身」「3児の母」「テニスがうまい人」「独立志向のあるサラリーマン」などなど、なんでもいいので、思ったイメージをいくつか書き出してみるということ。

ステップ2:半年先、1年先、3年先に、すごくうまくいっているとしたら、どんなセルフイメージに変わっているでしょうか?

①「うまくいった半年後のあなたのセルフイメージを書き出してみましょう。

②「うまくいった1年後のあなたのセルフイメージを書き出してみましょう。

③「うまくいった3年後のあなたのセルフイメージを書き出してみましょう。

(98ページより)

「将来を嘱望されている○○会社の社員」「○○の期待の星」「新任課長」「新任部長」など、なんでもいいのでいくつか書き出すということ。

ステップ3:「半年後」「1年後」「3年後」のいずれかでかまいません。未来のセルフイメージに書いたものの中からしっくりくるものを1つ選んで、今この瞬間からそのセルフイメージで生きてください。(99ページより)

たとえば、「自分はごく普通のサラリーマンだと思っているけれど、すごくうまくいった1年先には新任係長になっている」と思うのであれば、いまから係長の姿勢、視点、視野、コメント、意識、ことば、仕事の質、飲み会での立ち居振る舞いなどを実践してみるということ。

そうすると、自然と「やめたいこともやめられる」ようになってくるというのです。(96ページより)

「やめられる人」と「やめられない人」を比較しながら解説されているため、とてもわかりやすい内容。

「本当にやりたいこと」に集中したいという方にとっては、参考になりそうな一冊です。

Photo: 印南敦史

Source: 明日香出版社

メディアジーン lifehacker
2019年6月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

メディアジーン

  • このエントリーをはてなブックマークに追加