【今週の労務書】『選択制 がん罹患社員用就業規則標準フォーマット』

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

選択制 がん罹患社員用就業規則標準フォーマット

『選択制 がん罹患社員用就業規則標準フォーマット』

著者
遠藤 源樹 [著、編集]
出版社
労働新聞社
ジャンル
社会科学/社会
ISBN
9784897617541
発売日
2019/05/30
価格
1,650円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【今週の労務書】『選択制 がん罹患社員用就業規則標準フォーマット』

[レビュアー] 労働新聞社

180日超の休職期間を

 2人に1人ががんに罹患する時代といわれている。働く世代の発症例は珍しくなく、人事担当者は社内で罹患者が出たケースに備えたい。とはいえ、「何からどのように手を付けたら良いのか…」と悩むケースは、企業規模を問わず多いと聞く。

 2年前、弊紙で「がんと就労 両立支援の具体策」を執筆した著者が弊社から刊行したのが本書だ。例示された就業規則例の根拠には、筆者の研究結果があり心強い。

 たとえば休職期間は、労働者の勤続年数が3年未満で180日、3年以上で365日に設定する規定例を示す。病休開始日からの累積復職率が、病休後180日後であれば50%弱に達するからだ。

 復職判定や健康情報の取扱いなど、関連情報も網羅的に取得できる。

労働新聞
令和元年6月10日第3212号 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

労働新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク