【気になる!】文庫 『フィンランド語は猫の言葉』

レビュー

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

フィンランド語は猫の言葉

『フィンランド語は猫の言葉』

著者
稲垣 美晴 [著]
出版社
KADOKAWA
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784041075388
発売日
2019/04/24
価格
748円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【気になる!】文庫 『フィンランド語は猫の言葉』

[レビュアー] 産経新聞社

 1970年代、フィンランドにひかれ、約3年間留学した著者の体験エッセー。81年の刊行以来、出版社を変えて今回で4度目の出版というロングセラーだ。

 「どうしても猫の言葉に聞こえる」フィンランド語の文法や音声学などのネタも多いが、「想像力が豊か(ひどい勘違いをする)」という著者の体験、文章力で面白く読ませる。サウナをはじめ文化や風俗、ユニークな仲間たちのエピソードにも引き込まれる。

 最初の版からの読者という解説者は「外国語を学ぶ過程は冒険にも等しく、人をワクワクさせる」と本書の魅力を評している。(稲垣美晴著、角川文庫・680円+税)

産経新聞
2019年6月9日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク