梅雨の季節はもちろん、日常生活でもおなじみのカビだが、長く大阪市立環境科学研究所でカビの生態を研究してきた著者によれば「カビほど誤った知識が世間に流布している微生物はない」そうだ。
そんなカビの正体から、お餅、パンなど食品のカビ被害や恩恵、意外にも洗濯頻度が多いほどカビ数が増えるという洗濯機、エアコンなど家電、浴室や居間のカビなどの事例を紹介し、つきあい方を探る。
文庫化で加筆されたスマートフォンをめぐるカビとヒトの知恵比べなども知っておいて損はない。(浜田信夫著、朝日文庫・740円+税)
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2019年7月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです