高尾啓介「AFTER THE GONG」

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AFTER THE GONG

『AFTER THE GONG』

著者
高尾 啓介 [写真]
出版社
忘羊社
ジャンル
芸術・生活/体育・スポーツ
ISBN
9784907902216
発売日
2019/05/15
価格
3,240円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

高尾啓介「AFTER THE GONG」

[レビュアー] 戌井昭人(作家)

 ボクシングはプロになったとしても簡単にお金や名声をつかめるわけではない。チャンピオンになれるのは、ほんの一握りの世界だ。しかしチャンピオンになることだけが到達点ではない。それでも人生は続くからだ。

 本書は写真家の高尾啓介さんが、一九八二年から三十七年間にわたり、アマチュア・ボクサー時代と、その後の彼らの姿をおさめた写真集で、対談やインタビューなどもある。

 その中には、村田諒太や井上尚弥のように世界チャンピオンになって、活躍している人もいる。一方で、ミュージシャン、医師、飲食店経営、警察官、牧師、パイロットなど、その後の人生も様々だ。

 彼らは、ボクシングを経験してきたことに誇りをもっている。だから今も、現役時代と同じく、清々(すがすが)しくて美しい。そして、人生の戦いはまだまだ続いていくのだった。(忘羊社、3000円)

読売新聞
2019年7月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

読売新聞

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