『殺しの柳川 日韓戦後秘史』竹中明洋著

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殺しの柳川 日韓戦後秘史

『殺しの柳川 日韓戦後秘史』

著者
竹中 明洋 [著]
出版社
小学館
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784093887106
発売日
2019/07/03
価格
1,890円(税込)

書籍情報:版元ドットコム

『殺しの柳川 日韓戦後秘史』竹中明洋著

[レビュアー] 産経新聞社

 柳川次郎、本名を梁元●(ヤン・ウォンソク)。戦前の釜山に生まれて幼くして大阪に渡り、戦後の混乱期に裏社会で台頭。昭和30年代には山口組内の武闘派「柳川組」を率いた伝説的な在日ヤクザだ。だが柳川組が44年に解散した後は任侠(にんきょう)の世界から一線を退き、反共やアジア主義に基づく日韓連帯を唱え、まだ弱かった祖国韓国を陰から支援する活動に没頭した。その知られざる後半生を描いたノンフィクションだ。

 当時の韓国要人と太いパイプを持つ柳川は、日本の政治家とも人脈を築き、両国間の対立解消に暗躍した。日韓対立が決定的になった今、こうした人物の不在に思いが至る。(小学館・1750円+税)

 ●=金へんに場のつくり

産経新聞
2019年8月4日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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